アパレル界の怖い話 〜第二章〜

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

2019年一発目はアパレル界の怖い話第二章

フィクションだと思って読んでくれたらいい

〜第二章〜

『生地違いの偽物』

これはAが先輩Bから聞いた少し昔のお話

Bは当時ブランドをやっておりデザインから生産までこなしていた

そんなBが縫製工場に出向き職人さんと打ち合わせをしていた時

ふと工場に掛かっていたスーツのセットアップが目についた

それはこの工場で作られた物では無く世界的に超有名なDから始まるブランドのメンズ物のスーツ

ザッと見ても40万〜50万する代物

BはMADE IN ITALYのそれが何故この町工場にあるのか気になって職人さんに聞いた

『あのスーツどうしたんですか?縫製見本とかですか?』

『いや〜あれなんだけどね、ちょっと前からーーーーって言うブランドの服縫う様になったんだけどそこの次の製品でね、そこのデザイナーがね「このスーツの形はこのままで生地を変えた物を作りたい」って言ってきてね、それで置いてあるんだよ』

Bはーーーーってブランドを知っていた

それは服畑出身では無く違う畑で儲けた人間がコネと金で始めたブランドだった

当時そのブランドは世間一般ではスーツが好評なブランドというイメージ

だが裏を返せばどうだ

高級なメゾンのスーツを買ってきてそれをサンプルに形をぶっこ抜き

生地だけ変えてオリジナル面する

『うちのスーツはね〜』なんて謳いやがる

そりゃ形は最高だろう、メゾンのパタンナーが引いたパターンだからな

生地変えたらオリジナルになるのか?

何をデザインしたんだ?

それ生地違いの偽物だろ?

色々な思いがBの頭の中を巡ったが口を閉じた

こんな話はたまーに聞く

しかも聞けばやっぱりってなる様な服好きの人間じゃなくオシャレ好きの人間が始めたブランドばかりだ

ハットに力注いでるらしいあのブランドがBから始まる有名なブランドのハットの形そのままに生地だけ変えて作ってたりとか

表向きの見え方は豪勢に拘り実際本質のモノ作りは信頼ある他者の作品をぶっこ抜いてインスタントコピー

『生地違いの偽物』

まだまだ他にも一杯存在してるんだろう

残念ながら見分ける方法は無い

ただ言える事は服を学んで無い奴がいきなり服は作れないって事

一概には言えないが

そのブランドをどんな経歴の奴がやってるか見ればある程度は分かるはず

生地違いの偽物にはお気をつけくださいませ。

 

ー終わりー

 

これはあなたの近くでもあるかも知れないアパレル界の怖いお話

あなたが知らずに買ったその服は誰かの知識が盗まれて作られた泥棒の作品かも知れません

 

 

 

アパレル界の怖い話 〜第一章〜

フィクションだと思って読んで貰えればいい

アパレル界の怖いお話

〜第一章〜

『ボディ泥棒』

あるところにAという若者が居た

Aは今時珍しく服作りや物作りに熱心な男で

T−シャツのグラフィック一つ作るにも世にあるフォントをそのまま使うような事はせず

全箇所弄ったり、サイズ感やプリント位置、インクの配合までとことん追求して作るような男だった

そんなAが作った物を並べて展示会をする事になった

自分が考え抜いて出来た素晴らしいと思える物をより多くの人に見てもらう機会が必要になった

Aは在り物を使い作るのも好きだった

(ここで言う在り物とは要するにボディとしてもう存在する物、既製品、無地のT-シャツやパーカー等)

なぜなら在り物には在り物の良さがある事を知っていた

そりゃそうだ、ボディをずっと作ってきた会社には一発物には無い安定感や生地の風合い経年変化した時の色気がある

しかもある程度値段が下げれる事によりより多くの人に手に取って貰いやすくなる部分も考えていた

ただそこは物に拘るAの事だ

世に無数とある在り物の中から簡単に選ぶ事は出来なかった

T−シャツなら各社の白、黒、杢グレーを同じサイズ取り寄せ

サイズ感、生地感、洗濯後の変化、耐久性、ロットによる生産国の違いが生む個体差等

実際に着ては洗ってを繰り返し情報を蓄積していった

(因みに何故上記の三色かと言うと色によりサイズ感がまず違うのと混率の違いによる変化の差を知る為、実際には色も会社毎に全て違う)

そんな事を高校生ぐらいから続けていたAには国内に出回るほぼ全てのボディの情報が入っていた

そんなAが作るからにはAはグラフィック同様ボディにも拘った

乗せるプリントのグラフィックや意味合いによってボディを変えた

扱われ方から最終の姿まで全てを想像し型毎に最適なボディを選んだ

それは『高校生が文化祭用に作るT−シャツみたいなもの』と『ブランドとして人様からお金を払って買って頂くもの』との明確な違いを見せないと失礼だと思っていたからだ

そんなこんなでアイテムが出揃い

展示会を開催する事になった

案の定極々一部の服好き以外の人にはAのその拘りは伝わらなかった

Aはそれでも良かった

分からなくても着て洗って長くその服と付き合えば自ずと今は分からない人達にも分かる時が来るだろう、自分で気付いた時が一番楽しい瞬間だと

そんな時ある御一行が展示会にやってきた

新たにお店を始めるらしく取り扱いブランドを探してるバイヤーやディレクター、スタッフとの事だった

Aは自分が最善、最良だと考え抜き表現した物がより多くの人に伝わる機会になるのならとその御一行に説明をした

その御一行はハンガーラックの中から何点かを選び一着づつ写真を撮り出した

一通り見回し『ではまた』とその御一行は帰って行った

そこからAに連絡は無かった

その後御一行のお店はオープンした

お店でオリジナルブランドも始めるらしいと噂が回ってきた

SNS上で回ってきたそのオリジナルブランドの服の画像を見てAは固まった、、、

Aが展示会でその御一行に見せたのと全く同じボディだったのだ

Aは画像だけでもステッチや各所の仕様を見てどこのボディか判別出来る

間違いなく同じ

しかもAが出してた2倍の価格で売られていた

世の中には数多くのボディが存在する

偶然同じボディになる事もあるだろうが虫が良すぎる

『俺の展示会に何しに来た?、、、、ボディ泥棒じゃねーか』

Aはぽつりと呟いた

 

ー終わりー

 

これはあなたの近くでもあるかも知れないアパレル界の怖いお話

あなたが知らずに買ったその服は誰かの知識が盗まれて作られた泥棒の作品かも知れません

 

 

 

 

 

 

 

CLOTEHS ARE NOT RELIGION

服は宗教じゃない

宗教じゃないんだよ

宗教みたいだよ

信者からのお布施

ダサい物に行列

朝から整理券、抽選販売

洗脳に気づかぬまま払わされる身銭

個性は埋もれレアを纏う没個性

宗教じゃないんだよ

仕立て上げられた服への愛が無いカリスマ

メディアで語り布教活動

如何にカッコよく見せて信者を増やし金を巻き上げるか?じゃないだろ

次の世代や服の未来の事を考えるならそのダサいのをよく分かってない奴らに売っちゃダメだ

本来なら作る資格も無い奴が

海外で撮った謎の外人の写真を上げてる暇があるならミシンの前に座れ

よく分かってないインスタグラマー呼ぶ暇があるなら生地と向き合え

服をお前の金稼ぎの道具にするな

カッコつけて有名になってる事がブランドじゃないんだよ

ブランドってのは『信用』

その信用ならない服もどきで集めた信者からお布施を巻き上げるな

服は宗教じゃない

エセ教祖

まずお前は服を信仰しろ

 

 

 

 

もっと明白になれば

連日TVでアジア大会2018やってますね

頑張る人達は美しいし素晴らしい

応援してますよ

こうゆうスポーツを見ていて思うのは

記録やタイムでバチっと結果が出るのが羨ましいということ

世界新記録とか日本記録とか数値で残ってて分かりやすい

叶わぬ話ですが

センス、感覚もこうやって分かりやすく結果が見れたらどれだけ良いか

例えば100M走

一番早くゴールテープ切ればいいんですよ

誰よりも早く走り抜けたら良い

分かりやすい

誰が見ても明白

一番早い奴がチャンピオンです

良いですよね

センス、感覚ではこうはいかない

こうはならない

不思議なんですけどね

例えば飯

それぞれ美味い!不味い!って各個人はっきりしてるじゃないですか

歌手の歌聞いても上手い!下手!って分かるでしょう

好き嫌い趣味趣向の差はあれど各個人自分で決めれる部分じゃないですか

それが服になると大体の皆様が分からなくなる

どれが良くてどれが良く無いんだろう?とハテナが出てくる

服も飯の美味い不味いぐらい各個人自由に自分で決めたら良いんですよ

TVでどんなグルメな奴が勧めた店の飯でも実際食ったら美味い不味い自分で分かるじゃないですか

それが服だとオシャレとされてる奴とか業界人、モデル、ショップ店員とかが勧めた服をすんなり聞き入れる、取り入れる

なんでなんでしょうか?

センス、感覚や服やその物の良し悪しも全部数値、記録としてはっきり分かればどれだけ良いか

騙される人も減るし

服の形した服に良く似たゴミが減る

それで困るのは側で取り繕ってきた偽物だけになる

100M走みたいに皆が純粋に一番狙う様に良い物を作る方向に向かえば素晴らしいんですけどね

何をここで書いても届きそうにないのは分かってます

センス、感覚を数値化するのもほぼ不可能

好き嫌いも各個人の趣味趣向ですから

ただ願うのは皆様が飯の美味い不味いと同じぐらい服にも自信を持って自分の意志を示せればまた状況は変わるのかなと思います

服を選ぶのに他者の感覚なんて何も役に立たないんですよ

自分の身に纏う物は自分で判断するんです

ああ

記録、数値、タイム、勝敗、はっきりしてるものが羨ましい

曖昧だからこそ誰しもが簡単に参入して適当に服が作られるのはもう見たくない

もっと明白になれば

自分の作った物がどれほどダサいかも本人は気付くでしょう

人からお金取って売れない恥ずかしい物と皆が分かるでしょう

何度も何度も言う様に

『服はそんな簡単に作れる物じゃ無い』

服やって来てなかった奴がいきなり出来る事じゃ無い

いきなり大工の格好しても家建てれないのと一緒

いきなり料亭の厨房で客に振る舞う料理なんかできないでしょう

なぜ服だとそれを人は許すのか

その本人もなぜ分からないのか

スポーツや飯の様にもっと明白になれば

祈っております

皆様の感覚が頼りです。

 

 

養殖と天然

養殖と天然

確実に存在する両者

ここで言う養殖とは?

分かりやすく言うとデビュー組の事

中学なのか高校なのか大学なのか

どこかでデビューした様なタイプ

対して天然

こっちはナチュラルボーン

生まれたまま何も変わらず自分のまま生きてきたタイプ

2種類居る

混ざってる

上手く同化した様な面で養殖が天然の中に紛れ込んでやがる

アパレルって業界になるとやっぱり養殖のが多い気がする

だがよ

バレバレなんだよ養殖くん

それも気にしない天然とか

そんなのとも上手くやる天然も一杯いる

逆もしかり

馴染み過ぎて自分が養殖だったと忘れ馴染んで天然面

そうゆうタイプは周りも養殖ばっかり

天然はレア

難しいからね

天然物のまんまいるのは

流されるか弾かれるか自ら離れて行くか

天然は稀だ

強い

己も強い

だから養殖達は天然を恐れる

強すぎてビビる怖がる

勝手な奴だと感じる

ほら例えばこうゆうやつ居たじゃん?

修学旅行で『今日は朝まで起きてようぜ!』とか言って寝ちゃう奴、こいつは養殖

気づいたら最後まで起きてて皆が寝てつまらなくなって寝る様なタイプが天然

クラブとかで『今日は朝まで飲み明かそうぜ!』とか言ってショートショット2杯ぐらいで飲んだ気になってる養殖

気づいたら飲みすぎてセキュリティーに連れ出され外でゲロ吐いて朝日で目覚める天然

養殖と天然は相容れない

育ってきた所が違う

無意識での腹の括り方、覚悟が違う

天然は何も感じてないかも知れないが

養殖は自分が養殖だって知ってるはずだ

意識して変えた自分がどこかに居るはずだから

だから気にする、意識してる、人の顔色を伺う、人の格好を良く見てたりする

そうやって生きてきたんだろう

それが生きる道だったんだろう

無理するなよ

しんどそうだ

どっちが良い悪いって話では無いが

私は天然が好きだ

皆個々で強いし意思がある分扱いづらい人たちばかりだがその分面白い

勉強になる部分も多いしハッとさせられる部分も多い

心から笑えるのも天然と居る時の方が確実に多い

時間合わせて集まる事も困難な天然達が本当に面白いし貴重なんだ

だからその尊い天然達が圧倒的多数である養殖によって苛まれているのは面白くない

何かに縛られた養殖の物差しで天然をはかるな

その匙には天然は乗せられない

生け簀の中と外

養殖と天然は相容れない

 

 

 

 

 

 

2018 A/W 東京展 展示会告知

展示会告知になります。

いきなりですが明日8月8日、9日 12〜21時で二日間東京にて展示会を開催いたします。

場所は東京都目黒区青葉台1−15−2 AK-3ビル1F SPACE Dにて行います。

このブログでも過去色々と書きましたがそんなアパレル原理主義者が本気で作った服を是非見ていただきたい。

現代版の日本人用戦闘服と銘を打った今回メインの服を是非肉眼で見て頂きたいです。

ブランド名は伏せておきます。

服を見に来て下さい。

今回招待制等ではございませんので服が好きと言う方どなたでもご来場可能です。

『フイナムの見て』と言って下さればスムーズです。

東京の出版社やその他メディア、お店様等は呼んでおらず東京の服好き達に声をかけてありますので貴方の知ってるあの人もいるかもしれません

そこで広がる新たな出会いと繋がりも楽しみにしております。

またお酒も飲める様にしておりますので飲みながらでも一着一着試着するなり

ゆっくりと服を堪能くださいませ。

現代の日本人が日本の素材を使い日本の職人の技術で作った本物のMADE IN JAPANの”服”をご覧くださいませ。

お待ちしております。

 

人は見た目が10割(アパレル原理主義者からの視点)

しばらくですね。

2018A/W展示会等々をやっており空いてしまいました(これからまだ東京展、大阪展を準備してます)

今回はこのタイトル

ちょっと前本で『人は見た目が9割』なんてのがありましたが

アパレル原理主義者の私は『いや、10割じゃね?』なんて思っていたのを思い出しました

服に人生を持っていかれてから随分と時間が経ちました(20年〜以上経つか)

その間ずっと服を、アパレル業界を見て追ってきた身から言わせて頂くと

人は見た目が10割(服で見ると)です。

その人が着てる服でその人がある程度分かります

服からはね、逃げれないんですよ

どんなアナーキーもホームレスも反逆者も世捨て人も闇の世界のフィクサー

全員服を着ています(裸でうろつくと逮捕されますしね)

と言う事は皆同じ土俵の上に生きているのです

その上で個人個人の趣味嗜好ですから

服好きな人や興味ない人分からない人やどうでもいい人色々いると思います

まぁその辺も服見れば一発なんで個々自由でいいと思います

昔誰かが言った『服は第二の皮膚』とはよく言ったもので

私も全く同じ考え方です

第二の皮膚なんですよ

つまり着てる服はその人自身だと認識しています

何よりも近くで何よりも長い時間を共にする服

そこには各個人の嗜好、世界観、価値観、環境、経済状況等様々な物が反映されています

それが見える、服から伝わってくる

『そんなん勝手に言ってるだけやろ?服とか何も考えず着てたわ』

なんて言う人もいるでしょう、それも服から見て取れるんですよ

今日貴方が着ている服が貴方そのものを表しているんです

言い訳は出来ない

服着てるから

どこかで良しとしてるからその服を着てるんですよ

例え人に『これ着とけ』と言われても着るのは貴方なんです

本当に嫌な服は人は着ない

どこかしらで自分の様々な感覚や状況と折り合いを付けて今その服を着てる

その服から見えるものの情報量がその人を表現しているんです

ただ面白いのがセンスの良い人は服をあんまり知らなくても良いのを選んでる

『服よく分からんねんな、まぁ何かええの見つけた時買ってんねん』

ぐらいの感じで鋭いのを選んでいるんです

反対に鈍い人はどんだけ金積んでヤバいの買ったとか思っててもダサいのを選んでる

このブログで初期から何度も言うように個々の趣味嗜好なんで実際何着てても自由やし

個人個人の勝手なんですけど

イケてるのはイケてるしダサいのはダサい

これは変わらない

まぁ服だけでは無く髪型、アクセサリー、カバン、靴とか全体での調和の話でもあるので一概に服だけって事もないんですけどね

でも意外と人って人が服をどう扱いどう着てるかでどのような人か判断する場面っていうのが多くて

大なり小なり貴方も他人の格好からその人をイメージしてるんですよ

(思い当たる節ありません?)

服は第二の皮膚ですよ

自分の一番外側の自分

それを選んで着てるのも自分です

自分には良いものを着せてあげてください。