アパレル

つい先日

依頼された仕事で協力して頂いた大先輩

齢80歳にして現役の老夫婦

服歴65年の大先輩と共に作業をしていました

洋裁学校で出会い40歳まで縫製工場、そこから今の今まで

都市の片隅で40年洋服に携わってきた大先輩方

手縫でスーツを縫える大先輩達

その大先輩と作業しながら様々な話を聞き

『兄ちゃんみたいな服縫える若い子がおらなあかん、

これからどんどん少なくなっていくから縫える子は価値出てくるよ、続けてくべきや』等の暖かい言葉を頂き

私は素直に泣きそうになりました

洋服に携わる人はこうなんだと、こうあるべきなんだと

その姿勢に様々な感銘を受けました

それと同時に今のアパレル業界への憂いも感じました

知名度やコネや繋がり、各雑誌社への癒着、華やかな経歴、ただのラッキー

有名どころ出身やただ作れる環境にあった人

そんな人たちのイージーシンキングで出来上がった服が持ち上げられる今

名乗りたいだけのアパレルと

大先輩達が真摯に向き合ったアパレル

どっちがアパレルでしょうか?

華やかなアパレル業界のイメージの裏にはひたすら地味な作業の繰り返し

華やかさも重要、気高さも必要

と同時に最も必要な人が見ていない部分での服との向き合い方

側の見せ方に拘り過ぎ軽率になる裏の地味な作業

真剣にミシンと向かい合っていればバシバシとイベントなんか打つ暇なんか無い

そりゃあたまにはパーティも必要、服を見せる機会を作る事も重要

ただ私には昔から思う事があって服一着も縫った事無い奴が作る服なんか信用ならない

ブランドがやりたいほど服が好きと言うなら自分で服を縫ってみたくなるでしょう?

縫った経験ぐらいあるでしょう?と思うのです

アパレルの華やかな一面だけを味わいたい為に服を利用しないでいただきたい

もう一度言います

名乗りたいだけのアパレルと

大先輩方が真摯に向き合ってきたアパレル

どちらが本当のアパレルでしょうか?

どちらの服を着たいと思えるでしょうか?